やましんについて
当庫金の概要や経営理念、情報開示等について掲載しております。
ごあいさつ

盛夏の候、会員の皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また、日頃のご支援ご愛顧に厚く御礼申し上げますとともに、この度、第100期(2023年度)の事業の概要および決算状況を取りまとめましたのでご報告申し上げます。
2023年度におけるわが国経済は、3年以上続いたコロナ禍の行動制限から開放され、インバウンド需要やサービス消費の回復など経済活動は正常化に向かう中、日本銀行のマイナス金利政策の見直し、日経平均株価の最高値更新や大幅な円安進行など、国内の経済環境が大きく変化した1年となりました。
一方、世界規模のインフレによる食料品・耐久財などの原材料価格の高騰、ウクライナ・中東情勢の悪化による海外経済の下振れ懸念など、依然として先行きの不確実性は極めて高い状態が続いております。
当金庫営業エリア内におきましては、インバウンド需要の回復や半導体不足の解消による生産活動の回復により景気は徐々に持ち直しの動きが見られているものの、人手不足による供給制約や物価高騰を受けた価格転嫁の難しさなどにより、景気回復は緩やかなものにとどまっております。
このような状況のなか、100周年に向けた新たな中期経営計画『Road To 100~変革と挑戦~』を策定し、お客様からの資金繰りに関するご相談やご要望、お客様の本業支援に役職員一丸となって取り組んだ結果、預金積金・貸出金ともに前期比で増加となりました。また、経費削減や業務効率化にも積極的に取り組んだ結果、当期純利益は13億円と、9期連続で10億円を超える実績となりました。
当金庫は、2026年度に100周年を迎えます。昨年度からスタートしている中期経営計画により、信用金庫の基本理念である相互扶助の精神を原点に、資金繰り支援にとどまらない、お客様の実情に応じた経営改善や事業再生支援の一層の推進を図りながら、地域とともに豊かな未来を築いていく使命に応えるため、役職員一丸となり100周年に向かって挑戦してまいりますので、皆様には当金庫への一層のご理解とご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
2024年7月
理事長 五味節夫